不安になりがちな人は、もしかしたら未来のことをしっかり考えられる人
ありがとうございます。
不安な気持ちを体験したことがない人って、ほぼいないと思います。
「明日の発表、うまくいくかな」
「先輩に怒られたらどうしよう」
「告白して嫌われたらやだな」
「まだまだ死にたくないな」
「将来、病気になったらどうしよう」
・・・
なるべく失敗をしたくないから、このようにネガティブな感情が生まれるはずです。
できることなら成功体験をたくさんしたいですよね。
ここで、僕は考えました。
「不安になる対象は、未来に関することが多いのではないか?」
ということです。
先程の例でも、「明日」とか「将来」とか未来に関する言葉を使用しています。
未来の言葉を使っていない例でも、不安になっている時点では、まだ何も事態は進展しておらず、これから先に起こりうる事態についてあらかじめ考えていますね。
「告白して嫌われたらどうしよう」の例だと、「告白した後の時点」について考えていますよね。
「死にたくない」だったら、「これからも生きていきたい」という未来についての考えていますよね。
また、不安になっている対象が、時間的にすでに過ぎた場合、例えば先程の
「明日の発表、うまくいくかな」
って考えていた人がいます。
この人の不安の対象は「発表」です。
仮に発表を終えた時、その人は「発表」に対する不安を全く感じていないはずです。
ある時点では、未来のことに対して不安があったのに、その対象が過去のものになったら、不安を感じなくなる。
つまり人間は
「未来を常に不安の対象としており、過去を不安の対象としない」
と言えるのではないでしょうか。
このように考えると、不安になりがちな人、心配性の人は、未来のことをしっかり考えられる人なのではないかと思うのです。
未来に発生しうる失敗に対して、どうしようかと考える思考回路がすでに作られているとも言えます。
つまり、リスク対策がうまいということではないでしょうか。
この先
「こんなことが起こるかも」
って考えると同時に
「もしそうなったら、どのように対処しようか」
って考えることができる人間だと思います。
あるいは、「冷静な人」って捉えることもできるかもしれません。
要は、リスクなど何も考えずに一人で突っ走るような人とは異なり、突っ走る前に立ち止まって、様々な視点から失敗の可能性を探ることができる人間なのかもしれません。
でも、もしかしたら不安になりがちな人は、誰か信頼できる人が側にいないと、なかなか行動に移せないかもしれませんね。
何か前進するきっかけを与えてくれる人がいれば、リスク対策をした上で、行動に移せるかもしれません。
このように考えると、不安な人はネガティブな人であると捉えられがちですが、実はポジティブな面も持ち合わせているのではないでしょうか。
不安になりがちな人は、実は未来に起こりうる失敗をあらかじめ想定することができるという視点を持っており、リスクを避けるような対策を練ることができる。
ネガティブな気持ちをポジティブな気持ちにを変えることができたら、かなり心強い人間になるかもしれません。
組織内にこのような視点を持てる人がいたら、意外と重要なキーマンになるのかもしれませんね。
欠点だと考えがちなことでも、視点を変えれば強みになるかもしれませんね。
今日はこれで終わりです。
貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。